「日蝕 nisshoku」キッド・アイラック・アート・ホール

企画:Michel Henritzi
出演:友川かずき、今井和雄、杉本拓 / 宇波拓

全面黒い壁で体育館の床のような会場。
EBOWでギターをそうっとなめながらギュイーンと持続音を奏でる杉本さんに反するようにギターを指でボンッと弾いて持続させない宇波さん。
対におかれた黒い椅子に腰掛けての演奏が絵に描きたいほど構図がいいなぁと思ったけど撤収が素早くて写真に収められず。
音的にも絵的にもすごく空間にあてはまってる気がしました。

今井さんはギターを腿の上に置いてやたらめったらたたいてるように見えるけど、ギターをいたわってるようなやわらかい音で力加減がすごく気になりました。

友川さんはモダーンミュージックが見つけられない話をされてて自分も最初は迷ったことを思いだす。
前の場所以上に駅から近いのとオートロックなところ(笑)
上品な雰囲気からは想像できなかった、空気がピンと張るような澄んだ強いギターと激しく怒鳴ってるようにも聴こえる声。
貫禄や凄みを感じさせながらもコンビニおでんの容器に焼酎を入れて飲みながら演奏する様はすごく自然体で見入ってしまいました。
会場に因んで村山槐多の話をされた時、私は彼の絵画より「悪魔の舌」という小説が好きだなぁ・・・と思いながらもちょっとうれしかったです。