Vashti Bunyan LIQUIDROOM

密かに来て欲しいと願ってたヴァシュティ・バニヤン
震えてやや籠もるような声かと思ってたけど、実際は"とろけそう"という言葉が浮かんだほど液体のような繊細で通った声と、無駄を省いたようなシンプルでクリアなギター。
1曲1曲のギターの音や声が、彼女の表情からはわからないけど本当に唄いたくて唄ってる感が何となく伝わってくるのか、すごく体に入り込んできた。
ピアノやフルート、カリンバコンサーティーナも、のびのびとして窮屈さはないけど崩した感もないきっちりした音。
違和感なさすぎてライブという意識が飛ぶかと思いながらも、ジョー・マンゴーの空に抜けていきそうな透明な声はヴァシュティと違って少し少女の面影を感じた。
さりげなくMCを挿み、たおやかで上品に演奏するヴァシュティに独特の凄みと色気があってやっぱり孤高の存在なのかなぁと思ってたけど、サイン会の自然な笑顔が身近に感じて嬉しかったのと美しいだけでなくすごく輝いてる気がした。