Xavier Charles/Jean-Philippe Gross/Ivar Grydeland Tour キッド・アイラック・アート・ホール

★Jean-Philippe Gross、鈴木學(エレクトロニクス)
鈴木さんはライブ中ほとんどJean-Philippe Grossの操作を見ながら音を出していたのが印象的。
全体的に轟音だけど柔らかめのノイズで、SFっぽい?整備工場とか飛行場が思い浮かびました。
鈴木さんが団扇で緩くあおいだ音が誇張されゴボゴボゴボと水中っぽく聴こえるのが面白かった。
ちょっとSEみたい。

★Ivar Grydeland(バンジョー)、秋山徹次(ギター)
秋山さんがゆったりと弾くのに対して、プロペラで弦を弾かせたり胴部分をパーカッションぽく叩いたり、いろんな音を素早く物静かに聴かせてくれるIvar Grydeland。
動きの速度がバラバラに見える二人だけど、音だけ意識すると繋がってる様に聴こえた。

★Xavier Charles(スピーカー)、石川高(笙)、宇波拓(コンピューター)
Xavier Charlesのスピーカーに小麦粉、豆、素麺の束なんかをのせて振動させると、調理で火が強すぎたかのように材料がはじけまくるのに音はオブラートで包んだように控えめ。
石川さんの抑えるように吹く笙の音。
息使いの柔らかさが感じられた。
吹いては笙を回転させながら電気火鉢で暖めて水気を乾かすという動作がライブ中繰り返され、パフォーマンスの一種に見えて面白かった。
時折、宇波さんのコンピューターから金属ぽい音がアクセントのように挿入される。
見た目は賑やかで派手な割に全体的に微音の連続。
このアンバランスさがすごく心地よかった。