ダイ・シージエ「中国の植物学者の娘たち」キネカ大森

トラン・アン・ユン「夏至」を想像しながら見に行ったのですが、結局最後まで思い出すことなくこの世界に入ってしまいました。
見てるだけで湿気が伝わってきそうな鬱蒼(葱)とした植物園、薬草を蒸してむせ返るように漂う蒸気を浴びた艶やかなアンの肌、薬草を採りに行ったワン先生の寺と山・・・等、あらゆる映像が透明感というより、聖域に足を踏み入れるような孤高な空気と美しさを感じたのですが、それはミンの手紙に書かれていた"何があっても貫き通す想い"の純度と同じくらいの高さのような気がしました。

※写真 中国の植物学者の娘たち