YukoMariko、かえる科 千駄ヶ谷Loop-Line

出演:Yuko NEXUS6(sound)、Mariko TAJIRI(image)
細馬宏通(vo,g)、木下和重(vin)、宇波拓(key,g) ゲスト服部玲治(per)

はじめてかえる目を見た時は、メンバーは男性しかいないのに、セーラー服を着た女子高生が自転車で青空の下を走っているような爽やかさを感じました。
そして今回はメンバー一人少ないので、かえる目でなく、かえる科。
ユーミンが前よりどっしり聴こえました。
ふわふわ彷徨い感が薄れたけれど、楽器にきれいに溶け込んでるようでした。
その楽器も、各々がさらりと演奏してる中のある瞬間に、すこーんと観客の耳に入ってくるポイントを作ったような演奏で、それが満遍なく散りばめられていたので、ライブ全体を通して楽しく聴けました。
特にゲストの服部さんのポイントはインパクトも一緒に付いてきてすごかったです。

後半はメインのYukoMariko。
映像の素材はりんごや草木や水や文字の書かれた紙等、いたって身近なものなんですが、
改めて映像として見るという行為にYukoさんのちょっと幻想的な断片をつなげたような音が加わると、
記憶を蘇らすような懐かしい感じとか、現実でない世界を想像したりとか、
自分の中で時間軸なんかが滅茶苦茶になったりしたけど、
ほんの少しの間こういう感覚を味わっていました、ってのがちょっと気持ちがよかったです。

※写真 かえる科