アントン・コービン 「CONTROL」 渋谷シネマライズ

ジョイ・ディヴィジョンイアン・カーティスの人生を敢えて淡々と綴ったような映像。
モノクロなので、会った事も無い遠い存在の、自分がビデオや雑誌で見てきたイアンに想像で色をつけるような感じで見てみたけど、やっぱり色はあまりなくてもいいような気がしました。
飾らない映像だからその分、イアンの中でたくさんの感情が複雑に入り乱れる様が余計にクローズアップされて、繊細だけどものすごくストレートに、見てる側にどんどん押し寄せてくるのでなんとも言えない気持ちになったりも。。。
見終わってからの余韻も充分長いのに、そこに自分の中で持っているイアンの世界を重ねてさらに浸ってしまうような、しかもいつまでも終わることなく色褪せることもないんだろうなあと思えるような、穏やかな清々しさがまだ残っています。