DIRECT CONTACT VOL.1 TEMPORARY CONTEMPORARY,月島

大谷能生&木村覚 プロデュース連続企画−
室内楽コンサート・レトロスペクティヴ 2006〜2008
出演:関島岳朗、イトケン、竹田大純、佳村萠大島輝之、中村としまる、高良久美子、秋山徹次、江崎将史、中尾勘二、木下和重、上江州佑布子、服部玲治、杉本拓、宇波拓大蔵雅彦
最初の曲は空間や時間軸を隙間残さず埋め尽くすよう、たくさんの音を重ねているように聴こえました。
音の聴こえない状態が無く、音が向こうから迫ってくるような、(辛いという意味を持たない)軽めの圧迫感を受けてるような気分でした。
これと対照的(っていうのもちょっと違う気もしますが)に感じたのが最後の曲で、少しずつ短く発せられる音と、間と、指揮者の動きの何れかが時間軸を埋めてゆくような演奏でした。
頭の中にどんな流れを持って休むことなく腕を振り続けてたのかは謎の指揮者服部さんと、演奏者のほんの微かな動きと音とを同時に見ていても別物に見えすぎて、自分の中でまた新たな曲が1つ浮かんでくるような妙で不思議な心地でした。

★ダンス公演 『ソロ+アルファ』
出演:神村恵、他
チェルフィッチュ「フリータイム」で役者が無意識的な動きをしていたのを思い出しました。
神村さんは意識的な動きなんだけど、かっこよくとか美しく見せようではなく、生活上あまりしないであろう思いつかないような動きでした。
でも汗をかいたり、息を切らしたりしながらそういう動きをしているので、自然にも不自然にもとれるし、先の読めない感じが見てておもしろかったです。

※写真は室内楽コンサート