爆音映画祭 2008@吉祥寺バウスシアター

ライブ:アキ・カウリスマキ監督「白い花びら」の映像にあわせて、テニスコーツ&梅田哲也の演奏。
どん底へ進んでいく様子を、シンプル且つ情の無いサバサバしすぎる乾燥風味で、あまりにも想像通りに展開されてゆくので、観ていて救いようの無い感じがたまらなく悲しくなってしまうのですが、テニスコーツと梅田さんの音がほんの少しだけ和らげてくれてたような気がしました。
因みに最初の幸せに暮らしていたシーンは、音もきらきら輝くように聴こえました。
始終映像とぴったりきてると思ったわけではないけれど、こういう音もあるんだなあと、違和感を持たないくらいの微妙な加減がいい感じでした。

映画:元宮正吾監督「Harmonies」
にかスープ(二階堂和美)&さやソース(テニスコーツさや)のドキュメンタリー。
さやさんとは時々話す機会があったりするのですが、爆音だといつもの話し声よりもっとたくさんの種類の声が聴こえてきて、それが個人的には興味深かったです。
さやさんは何も無い状態からポコッと生み出してくる人、にかさんはそれを使ってうまく調理する人、そんな印象を持ちながら、さやさんは話してる時も次から次へといろんな話が浮かんでくる人だったと、ふと思い出しました。
彼女の素のままで表現しようとしている気持ちが、普段ライブを聴いてても、この作品を観ても感じ取れた気がして、なんとなく自分の中ですーっと落ち着くものがありました。