RAFAEL TORAL来日公演 千駄ヶ谷Loop-Line

出演:Rafael Toral、秋山徹次、クリストフ シャルル、牧野琢磨、伊東篤宏

牧野さんと伊東さんのデュオからでした。
始まって間もなくに遅れてきたかなり背の高い客に目の前で立ちはだかれてしまい、オプトロン側が全く見えなくなってしまったので、音に集中することにしました。
伊東さん曰く「OFF SITEで出せるくらいの音だった」ということで、家の中に居ると聴こえてきそうな様々なノイズをある程度大きくしたような感じでした。
それがベース(になってるように聴こえた)で、牧野さんの野太い音がすごく哀愁醸し出してて、ギターがブルース唄ってるように(人間のように)思えてきてかっこよかったです。
次のシャルルさんは、昔聴いた時に印象に残った雑踏の中をすり抜けてゆくような現実っぽい音と、SFっぽい非現実風な音が合わさって、物語のようにずっと続いてゆく演奏でした。
秋山さんは丁寧な挨拶から始まりました。
抽象画を描いてるかのような、形として言い表すのが相応しくないような、何色もの音が聴こえてくるという感じの演奏でした。
カポをゆったりとスライドさせる姿が渋かったです。
ラストはラファエル・トラルのパフォーマンス。
アンプにマイクを近づけたり、改造したアンプのつまみを回したり等、順番に披露。
一番気になったのは、金属のスプリングを下まで垂らして最上部を棒でたたくと、床のマイクからエフェクターを使ってないのに何層にも深く響き渡るというもので、えらく神秘的できれいな音でした。

※写真 ラファエル・トラル