わんわん(oneone)+きゃんきゃん(cancan) Japan tour 渋谷O-Nest

出演:54-71、たゆたう、oneone(さとみ of DEERHOOF+さや of TENNISCOATS)、cancan(グレッグ of DEERHOOF+植野隆司 of TENNISCOATS+ビル・ウェルズ)、the loyal we、山本信記(popo)、梅田哲也
DJ:小林英樹(contrarede)

すごく久しぶりに見た54-71
ボーカルの艶めいた?容姿と動き+一見合わなさそうなダミっぽい声と、ひたすらクールにブリっと切れのいい音で演奏しているボーカル以外のメンバーとのコントラストがすごかった。ベースの音が気持ちよかったです。
次はたゆたうでした。
何層にも重なってる声の一番上の層だけをそうっとはがしたような(=薄皮めくるみたいな)淡い声と唄い方で、それが"たゆたう"って感じがしました。
声が空(くう)を彷徨ってるから、演奏は風景のような音なのに、しっかり地に付いたように聴こえました。
しばらく聴いてると、初夏の晴れた日の青空の爽やかさも感じられて、この透明感漂う感触はなんだろうって思ってたんですが、かえる目です!
ちょっと共通するところがあるような気がしています。
その次は、the loyal we。
フォークっぽさも感じるポップスで、素朴な雰囲気がかわいい女性デュオ。
かなり普通な感じなんですが、それが余計に気になります。
いよいよ、きゃんきゃん(cancan)です。
えらくホラー感漂う即興で、照明もほとんど暗いし、なんだこの怖いのは・・・と思いながら聴いてたのですが、途中植野さんが声だしたのがきっかけで、場が一転してゆく様がすごかったです。
ライブならではの、ハプニングをもろ浴びた感触が気持ちよかったです。
とうとう、わんわん(oneone)です。
ディアフーフテニスコーツを混ぜ合わせて割ると、どんな音になるのかと考えなくていいような音で、歌詞も含め繰り返しの多いのが印象的でした。
ロックっぽさが垣間見えるくらいのガールズポップバンドって感じで、かわいかったです。
にかスープ&さやソースのようなふわっと感でなくって、きらっと感がくっきり輝いてました。


※写真 わんわん