Tape Japan tour 2008 with Tenniscoats & Ass 渋谷O-Nest

出演:Tape、Tenniscoats+梅田哲也、Ass、FilFla、HELLL

開場が押してたので物販付近にいたら、テープのトーマスが声を掛けてくれました。
去年鎌倉で物販の手伝いをしたり、お別れ会に参加していたのを覚えてくれてたようで、開演前からもう感動です。
まずはHELLLから。
今までは歩いてゆくのを遮ってる霧そのものを音にしたような漂う演奏でしたが、今回はあるものに置き換えることなく音そのままをストレートに活かすような演奏に聴こえました。
今度見る時にはどう感じるかな・・・とこっそり思う。
次はAss。
音が少しずつ重なって、密かに存在が残ってゆくような、すごく丁寧なギターがきれいでした。
そして、FilFla。
ヴォーカルの曖昧で微かな声と、ドゥルッティ・コラムを思い出してしまったギター(←こういう風に思ってしまうと聴こえ方が変わりそうで、ちょっと怖いのですが)と、耳に残るリズムと、ぼんやりしたノスタルジックな映像の組み合わせの、意外なしっくりさが心地よかったです。
さらにTenniscoats
植野さんのアコギが繊細ながら訥々と語るような素朴さがじんわり伝わってくるようでした。
「おいでの海」では、普段植野さんがエレキで波のような音を奏でてるのが大好きなのですが、今回は梅田君の音具がさざ波のように微かに響いてきました。
このバージョンもすごくよかったです。
テープとの共演は、お互いがうまく活かされるからか空気が一気に変わって、ひたすら気持ちのいい音でした。
最後にTape。
去年は浮遊感漂った印象でしたが、今年は旋律がはっきりと川のようにさらさら流れてました。
でも、いろんなところに煌めいた素材を散りばめたような細やかさや透明感がやっぱりきれいで、もう1度ゆっくりと聴けるといいなあと思いました。


※写真左 テニスコーツ、右 テープ