FINDING 原宿 EX'REALM

出演:リチャード・シャルティエ、畠中実、佐藤実、ASUNA

最初にリチャード・シャルティエがキュレーションした"COLORFIELD VARIATIONS"の上映。
クリス&コージーの、絵具が滲んでじわりじわりと侵食してゆくような映像見てたら、最近描きたいモードが底辺彷徨ってる私の中にするっと入ってきて、ちょっとたまらない感じがしました。
音も、雲突き抜ける山の景色が浮かんでくるような澄んだ孤高さと、時代を無視する頑なさみたいなのが合わさったきれいな音でした。
他にも気になる作品はあったけど、見る前と見た後どちらも気になってしまったのが、クリス・カーター+コージー・ファンニ・トゥッティでした。
休憩挟んで、シャルティエと畠中さんのトーク
畠中さんは1950年代抽象表現主義のムーブメント "カラーフィールド・ペインティング " の説明等を交えながら、それを再解釈した作品集 "COLORFIELD VARIATIONS" についてシャルティエに質問をしていたのですが、通訳がうまく伝わらなかったりもあって、段々畠中さんのソロトークに。
これがまた全然止まらなくて、めちゃくちゃ面白かったです。
HEADZ/BRAINZの時の炸裂っぷりを思い出しました。
次は、佐藤さんとASUNA君の演奏。
右側寄りに座ってたせいか、ガラス管を順番に伝ってる感じがちょっと捉えづらかったのが残念でした。
ASUNA君のオルガンは佐藤さんのガラス管と合わさると、ソロの時よりかなり実験ぽい音っていうのか、イメージになる気がしました。
最後は、シャルティエの演奏。
ひたすら静かにラップトップを操作してました。
衣擦れすら聴こえてこなさそうな、小さな動き。
人気の無い自然の景色をじーっと眺めてると、しばらくしてやっと聴こえてきそうな(気付きそうな)環境音みたいで、すーっと空気に馴染んでるような心地よさがありました。
シャルティエはソビエト・フランスが好きだそう、と畠中さんが教えてくださったんですが、昔レコード屋で見掛けたごつごつした手作りのジャケットが朧げに浮かんできました。