Manfred Werder/Stefan Thut 3days 明大前キッドアイラックアートホール

出演:Manfred Werder、Stefan Thut、杉本拓、大蔵雅彦宇波拓

初日に行ってきました。
最初はマンフレッド・ヴェルダー作品 " 20081 "
コンサートが始まって、出演者のみなさんが挨拶をしてゆくような演奏に聴こえました。
密やかな空気が、穏やかさと同時にちょっと緊張感あって、自分の中が室内楽モードに切り替わってゆくのを感じつつ。。。
次は宇波さん作品 " d±50 "。
部屋に1人でいると周りからいろいろ聴こえてきそうな光景を思い出す、ステファンのチェロと宇波さんラップトップの持続音にちょっと追いかけられてる(いや、追ってるのかも)気分でした。
チェロの音なんて普段から聴き慣れてるわけでもないのに、耳慣れてるような錯覚も感じて不思議でした。
休憩挟んでも、時間の進み具合が読めなくなってきた状態のまま、大蔵さん作品 " on Friday "。
この曲でさらに実際の時間の感覚がわからなくなりました。
宇波さんのオブジェクト、ステファンのチェロ、杉本さんのギター(E-Bow使用)が、1本の時間軸に3本の流れの違う時間軸が入り込み、融合される事無く平行線で流れてゆく、そんな図が浮かんできました。
どこまでも終わらない感じというのかな。。。
最後は杉本さんの曲 " for manfred werder "。
ヴェルダーが歩き切る尺に収まるように演奏したというのを演奏後に聞いて、客である自分が一瞬緊張してしまいました。
歩くという視覚的な演奏(?)だからか、足が動く時の音というものが全然聴こえてきませんでした。
今思うと、演奏時間をずっと目の前で告知されてるような感じもして、この 「目と耳で聴く為の曲」 は面白かったです。


※写真は左から宇波さん、杉本さん、ステファン・サット