composers, 3 days at Kid Ailack Art Hall

「箱その1、箱その2、箱その3、ほか」 compositions by 角田俊也
出演:角田俊也、杉本拓、宇波拓
2日目に行ってきました。
箱のフタをそうっと開閉させると音がぼーっと漏れてくるのですが、音そのものも、開閉する行為も、霞がかったようなロマンティックというか、なんとも色っぽくて、そこにさらに微音な(外の車の音の方がはっきり聞こえてた気が)マンドリンやギターが加わって、抑揚的なものは感じられないけど、このミニマルな空気が個人的にはかなり惹かれました。
なんか春っぽい柔らかい音が、1本の線の様にひたすら流れ続けてるようなんだけど、溶けてフェードアウトしそうな儚さも感じてきれいでした。
休憩挟んで後半は、手拍子、指パッチン、机をガタンと鳴らす、扇風機、壁擦り、ライト点灯等も加わって、そうなると観客のイスのズレや衣擦れや呼吸等もタイミングがあってれば、そのまま演奏の音として捉えてしまってもいいなぁと思って聴いてました。
その録音されたものを流しながら、レイヤーを重ねるように演奏されてたのですが、つい先程録音されたモノがなんであんなにノスタルジックに聴こえてくるのか不思議でたまりませんでした(音質の問題ではなく)
演奏を聴くというより、絵を描いてゆく過程を観ているようで、幻想的な情景として記憶に浮かんできそうな気がします。。。