detune.ミニライブ、円ジャン、天狗と狐、without records特殊ライブ、Hey Monday!

土曜日夕方、渋谷タワレコにて・・・detune.ミニライブ
見た目ひょうひょうとしてるけど、ものすごく丁寧に積み上げられてきた音が、きめ細やかに伝わってくるようでした。
生で聴くと特に感じるのですが、微妙に変化する(というのか幾種類ものノイズが、瞬時に織り重なるような)あの独特な声は、聴く度に惹きこまれてしまいます。
その後、歩いてO-Nestへ・・・円ジャンを少しだけ見ました。
犬彦が面白かったです。
JON(犬)の無邪気な唄い方と声の可愛さが耳から離れず、見た目とのギャップが恐ろしさを倍増させてる感じがすごくいいなぁと思いました。
HIKOさんのドラムも前面ですぎるくらい強烈で、JON(犬)オルガンとの危ういバランスがかっこよかったです。
次の幻燈ダンスholon+テニスコーツは、水滴が流れる映像の背後にフィードバック音が流れるというような、輪郭つかめない感じで面白かったけど、最後の時間がずれてしまったような終り方が少し残念。
この後、千駄ヶ谷Loop-lineへ移動。
天狗と狐(杉本拓 + 宇波拓)から。
楽器は無く、扇風機、照明、吊るしたダンボール、ビニールテープ等を使われてました。
風が当たってひも状のテープがなびいたり、壁に投影されたり、ダンボールの落下等。
壁に映しだされる様子が、観客それぞれの頭の中に刻み込まれ、記憶として時間の流れを認識するような気がしました。
音的には例えばビニールテープがなびく音や落下音、それと同時に演奏者が作業するために動く音も全て混ざっていたので、どれがどの音だと聴きわける必要はないのかも、と思いました。
休憩挟んで、Gianni Gebbia(sax)+Daniele Camarda(bass)+磯端伸一(guitar)のトリオ。
出口に着いたのに、またあえて彷徨ってしまうような印象を受けました。


日曜日夜、原宿Vacantにて・・・without recordsのオープン2日目特殊ライブ。
2階での準備が整うまで、大友さんと芳垣さんのセット。
大友さんのギターの力強さとか、痙攣するような動きに、ぞくっとするけど見入ってしまいました。
芳垣さんの洗面器や太鼓や小物なんかも含めたドラムも絡んでくると、懐しく楽しい記憶をえぐられるような、残酷さと気持ちよさが混ざったような複雑なんだけど、全く客観的に距離をとることのできない、体がふうっと近づいていってしまうような演奏でした。
その後、気がつくと始まっていて〜いつの間にやら終わるという感じのライブが始まりました。
2007年の未来館でのライブを少し思い出しました。
開演前、コロスケさんと「(その時点でまだ到着されてなかった)飴屋さんはどのように登場するのかなぁ?」みたいな事を話してたのですが、全体的にそんな雰囲気でした。
人が多くて落ち着かなさはありましたが、なるべくその時、その場所の音を聴いておきたいので、いろいろ移動してみました。
時間が経つと記憶に残らないものがほとんどだけど、一瞬でも何か残ったらそれでいい(とかそんな事ばっかり考えてしまう)


月曜日夜、六本木Super Deluxeにて・・・
久しぶりのテニスコーツ(のみ)を見たくて行ってきました。
最初はジュリエッタ・マシーンから。
海を眺めながら、力抜けてくような気分でした。
その状態が続いてて、頭の中では海の景色がずーっと描かれてました。
休憩中は大谷能生さんのサウンドパフォーマンス。
違う次元に居るようなのに、何か落ち着く音でした。
で、テニスコーツ+高橋幾郎さん。
幾郎さんは徐々にひっそりとテニスコーツに融合されてゆくような感じに見えました。
でも一旦テニスコーツに溶け込んでしまったら、今度は軌道修正するようにすいーっとひっぱってゆくような感じもしてすごかったです。


※写真左 detune.、中 天狗と狐、右 特殊ライブ