HOSEとju sei 高円寺 円盤、CxOxB!? precious vol.7 下北沢 BASEMENT BAR

「(例えるなら)戸川純っぽくて、なかなかいいバンド」という話をホースの宇波さんから聞いたことがあったのですが、やっと見ることができました、ju sei。
ボーカルseiさんの歌声は"ゲルニカ"でもなく、"ヤプーズ"でもなく、アルバム"極東慰安唱歌"のような気がしました。
演奏はギター音を丁寧にゆっくりとぶった切って繋げていって、世界がめまぐるしく変化していて、演奏を聴くというより、テレビやラジオを聴いているような感じのするユニットでした。
後半はホース。
写真撮ろうと思って前に座ったら、メンバーとの距離があまりにも近すぎてしまいました。
新曲だと思いますが、途中で泉さんボイスに江崎さんと古池さんが吹きだしてしまい演奏が中断されましたが「九小節目から・・・」と普通に再開される流れがよかったです。

ちょうど一週間後、下北沢BASEMENT BARでのライブ。
1番目はホース。
"what i thought while i was watching a baseball game on TV "をju seiのseiさんが歌ったのですが、ホースの曲に聴こえないくらいの空気を醸し出してました。
今週も江崎さんと古池さんは、同じところで吹いてしまいましたが、それを上回る江崎さんの"六甲おろし"を思い出すような、めちゃくちゃ魂こめたような大音量の演奏が印象的でした(実は先週も気になってて、ド迫力にジ〜ンときます)
次は似非浪漫。
ダブっぽいのかなと思ってたら、いろんな要素が聴こえてきました。
すかーんと明快な感じのする演奏が気持ちよかったです。
次はcore of bells。
見てる側もいつしか勢いにのせられてしまうような演奏で、笑っていいのかわからないようなMCが面白かったです。
トリはインキャパシタンツ+久下惠生さん。
(インキャパシタンツとして)久しぶりに見るので、すごく楽しみでした。
ちょっと音が控えめな気がしましたが、徐々に美川さんの体の中にノイズが流れ込んでるかのように、白目向いて揺れ動いてる姿がすごくかっこよくって、聴きながら見てると自分も揺れてしまって、そこに久下さんのぐにゃ〜っとしたドラムがノイズの隙間から聴こえてくるんだけど遥か彼方のようで、その距離が心地よかったです。
今回は小堺さんがダイブされたのですが、会場の後方まで鈍く波打って伝わってくるような感じで凄かったです。


※写真左 HOSE(BASEMENT BAR)、右 久下さん+美川さん