HOSE分解 高円寺 円盤

ホースメンバーが、ホース以外のメンバーと組んでのデュオ。
1 宇波拓 / Jarrod Fowler
どあたまからやられました感です。
見えない相方Jarrodさんの部屋の中まで見えてきた(つもりの)ライブで、そこまで想像力掻き立てられるくらい客の自分が操られてて面白かったです。
こういう現実の中に幻想のようなものが不意に入ってくるような世界は、頭の中で時間が進んだりもどったりと奔放になって、妄想だらけになりそうでものすごく惹かれます。
2 服部玲治 / 山形育弘
汗流しながら、おいしそうにごはんとから揚げと味噌汁とお茶漬けを食べている姿を眺めてるだけで、満足な気分になりました。
食べる音(演奏)というより、ナチュラルすぎるシズル感にそそられました。
3 江崎將史 / 貝つぶ
こんなにロマンチックな音が聴こえてくる、江崎さんの身近な楽器の発見に感動でした。
CDケースをそっと傾ける演奏が特に。
4 古池寿浩 / 田中淳一
古池さんだけ違う次元にいるような気がしました、でも音がかっこよかったです。
5 泉智也 / 久下恵生
パフォーマー+ラッパー+演説=泉さんのノンストップなボイスに、久下さんの変化球ドラムがまとわりつくように挑発さを醸し出してました。
ホースの時以上に泉さんが加速してゆく様子とか、久下さんとの一向に進む気配の無い絡みとか、一瞬たりとも見逃したくない気持ちでした。

デュオなので二人一緒に演奏する事ばかり想像してたら、泉 / 久下さん以外は"対"という感じでした。
ということは、それだけホースメンバー同士の結束は固いのかなと思いました。