ライヴ・パフォーマンス 堀尾寛太×梅田哲也@ICC

観客の入れない場所で繰り広げられているパフォーマンスの様子が、「みえないちから」の展示会場内に設置されたモニターに映し出されてそれを見るというイベント。
最初はたくさんの観客がモニターの前に張り付いて動かないので、学芸員の畠中さんが「(休憩も入ったり、閉館時間まで続くので)緩い感じで・・・(見てください)」と案内。
天井から見たとしたら、蟻の塊(観客)がわーっと拡散してゆくような感じなのかなあと、なんか可笑しかったです。
モニターには演奏者が映ったり、声が聴こえたりは基本的に無いので、ボードにマジックで「1曲目」とか、書いたのが映し出され演奏が始まるみたいな流れでした。
普段のライブなら演奏者がどういうものを使い、どのようにして音を出すのか見えるけれど、今回はそこが見えない分、これって何に使うんだろう?的なものが登場したり(例えば、まつぼっくり)こっちは振動だけど、まさかこれは手で震わしてるの?等々、ガラクタがごちゃごちゃに置いてあるアトリエのような場所でのパフォーマンスを、モニター越しに眺めながらいろいろ想像して楽しく見れるんだけど、それ以上にちょっとマヌケな雰囲気となってモニターに映し出されてしまう感じが面白かったです。
休憩(曲と曲の間の準備)が入ると、観客は展示物を見に回ったりとモニターの場所から離れてしまうので、扇風機があんなに激しくブンブン回って火花バチバチとか、磁力でカンカン響き渡るこっそりエキサイトな後半の演奏(3〜4曲目あたり)は意外と見れてない方が多く、少し残念でした。
ICC閉館間近の5曲目でついに、スペシャルゲスト(だったそうです)テニスコーツ植野さんのペットボトルに空気を送っている演奏姿が映し出されてしまったのですが、ものすごくリアルすぎる感動的なラストでした。
<おまけ>演奏が終わると「終劇」ってボードに書かれてたのが、香港映画みたいでよかったです。