坂本龍一+高谷史郎|LIFE-fluid,invisible,inaudible...@ICC

四角い限られた空間(水槽)の中に映し出される映像が、水と霧の影響でいろいろ変化していました。
文字の奥行き部分がゆらゆら且つぼんやりしたり、雲が流れてゆくようだとか。
晴れた日に原っぱで空を眺めるように(←これって以外とやらないのかもしれませんが、私はけっこう好きでこういう場があるとやってしまいます)会場の床に寝っころがって見てました。
例え同じ映像が映し出されても、霧は全く同じ状態ではないし音との組み合わせも違うので、自分がこの瞬間にしか体験できないものを記録しているような気がして集中してしまってたら、いつの間にか瞑想モード入ってたのか、ふっと目が覚めた時みたいに我に返る感覚を味わいました。
数字の羅列の映像と共に切迫感溢れる音がしばらく続き、こういう作品にクライマックスってありなのかな?と思った途端、全映像と音が一気に消えて真っ暗になった会場の中、水の音だけが数十秒響きました。
2時間寝っころがってて、最高の瞬間でした。