Ftarri Festival 六本木Super Deluxe

2日目しか行けなかったのですが、約7時間も座っていた気がしないくらい、ものすごく濃いイベントでした。

★吉村光弘 (headphone, microphone) + 曽田陽 (amplified saxophone)
曽田さんの接触不良のようなゴボッゴボッという音と断続的な感じがおもしろかったです。
吉村さんのフィードバック音に意外と馴染んで聴こえました。

大友良英 Core Anode (guitar)
とどまることのないきれいな爆音だけど手を動かすタイミングがずれると、どのくらい印象が変わってしまうのかという繊細さも感じました。

★中村としまる (no-input mixing board) + クラウス・フィリップ (computer)
宇宙で惑星の間をすり抜けて飛んでいるような気分でした。

リュウ・ハンキル (clockworks, contact microphone) + 川口貴大(remodeled counters, objects)
今流れてる時間軸を狂わして、新たな時間軸を作るような演奏に見えました。

★杉本拓 (guitar) + 佳村萌 (vocal, guitar)
佳村さんの声はやっぱり空気に溶けこみそうでした。
このデュオの時の杉本さんのギターはすごくやさしく聴こえてきます。

★秋山徹次 (acoustic guitar) + ユタカワサキ(analog synthesizer) + 山内桂(sax)
トリオだけど不即不離のソロ3人の演奏という感じがしました。
それぞれ突出して聴こえてくる部分があって、それがすごくよかったです。
山内さんの演奏が、boards of canada "hi scores" を聴いた時に感じる、あの何ともいえない浮遊する気持ちよさを思い出しました。

Sachiko M (sinewaves)
ばっさり切るような展開で、あっという間に終わってしまった気がするけど、どあたまのブツッという音は今も耳に残っています。

田中悠美子 (太棹三味線, 声)
演奏中の数秒間静止する様が印象的でした。
声をもう少し聴いてみたかった気もします。

gnu大蔵雅彦 (alto sax)、塚本真一 (keyboards)、種石幸也 (electric bass)、熊田央 (drums)、イトケン (drums)
制御されてるからかストイックな中に熱さが見えるような演奏でした。

★Noid (cello) + カイ・ファガシンスキー (clarinet) + アクセル・ドゥナー(trumpet) + 宇波拓 (guitar, computer)
背景のような宇波さんの音が他の楽器を際立たせてたような気がしました。
個々ではなく、まとまった感じがすごくきれいでした。

Kapital Band I :ニコラス・ブスマン (electronics) + マーティン・ブランドルマイヤー (drums)
ものすごく丁寧で繊細でいろんな動きをみてるだけでも楽しかったマーティンのドラムに、冷静で輝くような電子音が合わさった演奏でした。
個人的にはあまり聴いたことないような音で気になりました。