Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2009 有楽町 東京国際フォーラム

出演:坂本龍一
初日に行ってきました。
日常のような飾らない感じとか、どんどん省いてって最小限な形にしたような感じがするとか、何か吹っ切れたような濁りの無い清々しさみたいなのが、教授自身と曲と演奏のあらゆるところから、呼吸してるのと変わらないぐらい自然に出てる気がしました。
雲が静かに動いてる映像があって、ああゆうのって何度ループされても気持ちいいなぁって眺めてたら、演奏がBGMのように聴こえてきたりもして、構えて聴かなくてもいいんだみたいな空気をだんだんと味わう感じでした。
最初、教授がピアノの弦を直接触っているという全体像が捉えにくく、見え辛かったのがちょっと残念でした。
家に帰って"Out Of nOise"を聴いてみました。
楽器やそうでない音なんかが集まった楽曲は、冷たくて柔らかい、と思いました。
ノイズと分類されそうな素材も入ってるけど、だからと言ってそれは別にノイズにしなくてもいいし、普通ノイズとは呼ばれないであろう素材も入ってるけどノイズっぽく聴こえたりとか、そんな境界線の大きいグラデーションが、静かなのに刺激ある心地よさを運んでくれてるような気がしました。