FESTIVAL/TOKYO 「転校生」 池袋 東京芸術劇場 中ホール

演出:飴屋法水、作:平田オリザ
前回行けてないので、今回が初めてです。
席に着いたら時報が流れてるのに段々気付いて、開演前から既に世界に放り込まれてしまってテンションが高ぶってるのを感じた頃、告知通り19時ジャストの開演。
ジェットコースター昇り切ってあとは落ちるだけ・・・ぐらいの激しさでゾクゾクでした。
現役女子高生の会話や動きは上手い下手なんて関係ないところでリアルすぎて、特に声、これって年齢重ねるとこんなにのびたり、はじけたりしないとすごく思った。
そんなある日、転校生が風のようにやってきた・・・
でもなんていうのか、人の儚さとか、脆さがところどころ浮き彫りにされて、心の準備できてないけど受け入らざるを得ないような、ごく普段の1日を描いてるはずなのに平和で残酷な空気が張り詰めてるようで、見えない何かが突き刺ささるように響いてくるのです。
ポスト・パフォーマンストークで、思いついたから(やってみた)・・・みたいな事を言ってた飴屋さん。
思いついたものを一番活きて見えるように時間ギリギリまで組み替えていくから、飴屋さん独特の、心を限界までえぐられそうに純度の高い繊細な空間が観れるんだと、宮城聰さんの話を聴いてて思いました。

終演後、飴屋さんに感動した事言おうとしたけど、ぴたっとくる言葉がどうしても浮かんでこなくって、ロビーでいろんな人を眺めながら考えたけど結局浮かんでこなかったから、そのまま外に出たら雨が静かに降っていました。
ひんやり冷たかったけど、余韻のせいか気持ちいいなぁって思いながら駅に向った。