『大友良英 3 DAYS"5つのトリオ":ENSEMBLES 2(休符だらけの音楽装置)開催予告イヴェント』 新宿PIT INN

トリオ3:大友良英(p、electronics、パフォーマンス)+ 吉増剛造(朗読、パフォーマンス)+ 飴屋法水(パフォーマンス)
トリオ4:大友良英トリオ:大友良英(g)+ 水谷浩章(b)+ 芳垣安洋(ds)

2日目に行って来ました。
トリオ3は、音と同じくらい演奏者自体の動きも大きく印象に残りました。
最も行動範囲の大きかった飴屋さんは、ターンテーブル上で回り続ける鈴(りん)に向ってコイン(?)を投げる、マイクに針金のようなものをこすったり刺したり、別のマイクを引きずって客席通って外に出てステージにもどってくる、壁に吸い付くように背中を向けた立ち姿で撃たれた風に破裂音、板に穴を開け照明を通して光(太陽?)を射す等、順番は前後してるかもしれないけど、或る男性(ウォーホル?)を描いてるようでした。
その男性をビデオで記録し続けてるように見える吉増さんは、朗読や顔を振って聴こえてくる微かな風鈴のような音、玄翁(?)で床をそっと叩いたりという表現で、記録と同じ流れの時を刻んでるように感じました。
大友さんはその時の流れや男性の行動を身体でというより、あえて音で表現されてるような気がしました。
でも、その音は身体のように柔らかく自由に動き回ってるようでした。
目を閉じて耳を澄ましてるとほとんど物音のようでしたが、それ以上にストーリー性をすごく感じる演奏で面白かったです。
休憩中、大友さんが客一人一人にコピーしたてのENSEMBLES宣言文を配られるパフォーマンスを挟んで後半へ・・・
トリオ4はトリオ3と違って、ものすごく溶け込み感がありました。
お互いの隙間にするっとあまりにも自然に入り込んでいくような。
だからぶつかりあう違和感的なものが無さ過ぎる感じはしましたが、ひたすら気持ちいい状態が延々続いてました。
運良く近くで見ることができたのですが、芳垣さんのサラサラサラと撫でるような動きとか、水谷さんのチューニングをそのまま音にしたり、演奏に見えないような動きも面白かったです。


※写真 音源頭出しをする中尾さん(真ん中)