noble label showcase "EN-EI " 渋谷O-Nest/梅田哲也「迷信の科学」勝どきオオタファインアーツ

出演:kashiwa daisuke + GENTAROW + Koji Nishida (RAKU-GAKI)、kazumasa hashimoto + Gutevolk + イトケン、テニスコーツとセカイ + nobuki nishiyama、SHINYA TAKATORI (RANKandFILE RECORDS)

降られるのは嫌いではないけど傘が邪魔だなぁとか思う、雨の日のイベント。
記憶がぼんやり蘇るような、kazumasa hashimotoさんのやわらかい空気とイトケンさんのしなやかなドラムの組み合わせが、密やかな極上って感じですごく心地よかったです。
イトケンさんのパキッと硬くない演奏が、私の中では意外で感動でした。
数日経ってまたもや雨の日、梅田君の個展に行ってきました。
四角い空間(ギャラリー)に作品が床に置かれてたり、天井に吊るされたりで、素材だけでなく置かれてある雰囲気なんかも飾らない日常っぽさがあって、親しみが湧いて気持ち的にも物理的にも近づいてみたくなる展示でした。
近づくと小さな音をたてて地道に運動をしている事にやっと気付く・・・みたいな密やかな感じに惹かれます。
19時すぎから始まった、音を発しながら作家が移動するパフォーマンスが終わった直後に、予測しなかった観客の声によって、沈黙で不動のパフォーマンスが続編のように披露されるハプニングがありました。
今思うと普通見れないものを見てしまってるので、そこに居合わせた偶然というのか瞬間をすごく感じました。
梅田君にどれが特に気に入ってるかを聞いてみたら、どうみてもあまり目立たない作品を2つあげてました。
理由は聞かなかったけれど、梅田君らしい感じがしておもしろかった。
帰りの電車でテニスコーツのさやさんに、火曜日のテニスコーツとセカイのライブはどうだった?と聞かれました。
ということで、noble label showcase "EN-EI "の話にもどります。
テニス+セカイでは聴いたことの無い曲だから新曲かと思ってたのと、実験っぽい感じもあって、ライブを重ねて変化させてゆくのかなぁと思って聴いてました。
ライブではまず同じものが聴けないテニスコーツの流れゆくままの手作りっぽさとは違ってて、そこまでの柔軟さはないように思いました。
今回に関しては全部さやさんの仕切りだったようで、でもそれを聞いてなんとなく頷ける、形にはめられないし宙に浮いてるけど何処かへ行くことも無いという、先の見えにくい音でした。
だから面白かったんだと思います。