円盤ジャンボリー(10日) 渋谷O-Nest

この日(しか行けてないのですが)強烈な印象だったものを書いてみます。
<北村早樹子+坂本弘道
落ち着いたキーボード(ピアノ)と高らかにどこまでものびる声やかわいらしい見た目からは想像できなかった、なんともダークな恐ろしい世界が繰り広げられてました。
坂本さんのチェロが、更に恐ろしさを塗り固めるよう。
心が沈みそうになるほど強烈過ぎて呆然気味になりかけてたかも。

<ふいご+POPO>
古池さんの朴訥なMCが、ホースでは見ることのできない強烈さ。
演奏の方は強烈とはまた違うんだけど、大原裕さんの曲が体ごとだら〜んと楽な感じがする心地よさと、POPO"toumei kousoku"の体が浮いてんじゃないかと錯覚するようなふわふわさがめちゃくちゃ気持ちよかったです。
イノヤマランドを聴いた時の浮遊感をちょっと思い出しました。

<ju sei+HOSE>
演劇要素が入りつつある(?)ホース。
昨年末の(キッドアイラック)地獄から抜け出せずに彷徨う死神達・・・と思えるような暗黒でメタルな舞台。
でもホースは地獄から来てるんだから、これでいいんだと冷静に見直しました。
キュートなボーカルseiさんの後ろで、メンバーはつぶやきコーラスに徹した"マテリアルガール"を終えた後、みんな引っ込んだけどまたもどってきて演奏やってくれるんだと思ってましたが本当に終わってしまいました。
あんなに時間の経過(というか感覚)を感じなかったライブは久しぶりで、地獄だと時間の流れが掴みにくいのかも知れない・・・と思いました。
そんな頭の中にいつまでも残ったのは、「コラーゲン」、「マテリアルガール」という女子ワード。

倉地久美夫久下惠生 featuring 飯田華子>
飯田さんのダンボール紙芝居、ベタがつくほどシンプルでシュールでアングラな匂いと、低音で柔らかく仄かに色っぽい声での語り、そこに倉地さんのオネエ台詞がスルリとハマって面白かったです。
久下さんの無表情ながら抜き打ちのような演奏と、倉地さんの跳ねるようなギターが曲を解体するような勢いで、倉地さんの低くて澄んで響いてくる厚みのある声は宙に透明な声の膜(層)が浮かんで見えた気がするほどにきれいでした。