大友良英 ダブル・オーケストラ "ENSEMBLES 2010" プレイベント 浅草 アサヒ・アートスクエア

指揮者が一人ないし、二人(四人も有)が台に上って紙や指で指示すると、いろんな楽器の音が大きな塊となって会場を揺るがしてました。
最初の方は音がかなりバラバラに聴こえてきて演奏者の数が多すぎるのかなと思ったのですが、だんだんと音のずれ等が波が向ってくるような勢いを感じて、このくらいの迫力の方がおもしろく聴こえてきました。
個人的には、アンコール前の大友さんと飴屋さんの組み合わせが一番楽しかったです。
大友さんの指揮は次から次へと展開してゆく感じがするのですが、飴屋さんはたった一人でも気になる音が聴こえてきたら、それを際限なく引っ張ったりして演奏という形を(指揮者が)壊してゆくような印象がありました。
そんな組み合わせだから真っ二つに分かれてるようでいて、時々触れ合うみたいな距離感がおもしろかったです。
ライブ後、飴屋さんの話を聞いてたら、演奏が壊れて新たな別の形に繋がってゆくような気がしました。


※写真左 息もできない、中 エスプレンドー・ジオメトリコ、右 "ENSEMBLES 2010"