つるとんたん 浅草 アサヒアートスクエア

演出:飴屋法水 出演:安ハンセム、立川貴一、村田麗薫
ステージ真横の席から観てたので、面と向ってではなく、そっと覗き込んでるような感覚がありました。
大振りで人懐っこさが垣間見えそうに話す姿とか、天に突き抜けてゆきそうな声とか、全身のあらゆる皮膚から語るような姿なんかを観てると、言葉が即変換された景色が次々と浮かんできました。
冷静且つ客観的なつもりなのに、その3人を突き放せぬ自分がいて、理由なんて考える隙なんて無いまま涙が垂れてきてどうしようもなかった。
懺悔じゃないけど、なんか清められてくような空気が流れる空間にうっすらと響き渡るスティールパン(?)の音が、雪みたいに孤独にしんしんと沁みてきて、徹底的に追い詰めるように冷たくて。
だからか飴屋さんの語りが、生々しい温もりを感じました。
(帰る頃になっても放心状態が残ってたので)話せるかどうかわかんないけど話そうと思って探してみたけど、会えませんでした。
もやもやな気持ちのまま電車に乗り込んで、思いついた場所へ向ってみることに。
こんな状態で何をしても意味無いんだろうけど、試したくなったから。
結局そんな行動に嫌気がさして家に帰ってからも、時間をかけて解き放してゆくことしか思いつかなかった。
それくらい、形の無いあるものが深く奥へと入ってきてしまってたんだと後になって気付くのです、いつも。
一週間経って、仕事帰りに歩いて(というくらい近い)七針に行きました。
だいぶ心は落ち着いてきてるはずだと、それを試すかのような感じでもありました。
以前たまたま見て気になってたマリアハト。
mmmより音が尖ってて、静かに冷ややかさがあるところが時々ぞくっとして、その感じがたまらないんだと思います。
The Loyal Weは、こんなにガーリー度が高かったかなぁと思うくらい、細々とした声の重なりがキュートでした。