工藤冬里 & 豊田道倫 DUO 六本木Super Deluxe

三角みづ紀ユニットから。
三角さんの声はそんなに特徴はないと思うけれど、かがむような姿勢で身体の奥から丁寧に吐き出すようで、力まずに耳に入ってきて安心してしまう穏やかさがありました。
絵本の絵のような役目の(ギター、フルート、キーボード)演奏が、物語のようなライブを静かに奮い立たせてるような感じでした。
最後にメンバー紹介をされた時、詩人と仰ってたのを聞いて、「あぁそっかぁ・・・」とものすごく納得してしまったのですが、本当にそんな風に思ってしまうライブでした。
次は、原将人+植野隆司 & さや (テニスコーツ)。
監督の思いを満たんに詰め込まれたような唄と声でも相当痺れるのですが、さやさんの唄は監督を忘れそうなくらいみるみると世界を作り上げてました。
植野さんのエレキとサックスを聴くのは久しぶりだったので、聴く度につーっと涙がこぼれる「エンディングテーマ」の演奏を思い出してしまったり、映像の雰囲気同様、時間が戻っていくような感じがしました。
最後は、工藤さんと豊田さんデュオ。
私は豊田さんのぼそっとつぶやくようなMCが好きなんですが、今回はなかなかしゃべらないので密かに焦りました。
豊田さんの曲に工藤さんがピアノをこれでもかといわんばかりに盛り付けてたのですが、ずっと前からこのデュオをやってるかのような違和感のなさを思ったりしました。
しかもあれだけ工藤さん色が出てるのに、豊田さんの領域&世界を壊さないような演奏がめちゃくちゃにかっこよかったです。
豊田さんのたじたじになりながらの工藤さんとの会話は、二人とも関西のイントネーションまじりで話され、ほとんど楽屋でのおしゃべりと化したまま細々と続くので吹いてしまいそうでした。
このデュオがあまりにも強烈すぎたので、さっきの監督&テニスの記憶を早速上書きされてしまいそうで、またもや焦りました(が、なんとか大丈夫です)