FilFla "Sound Fiction" Release Party 渋谷O-Nest

最初は、6FでFourColor。
1本のギターから放ついろんな音色が混沌から別の混沌へと繋がって、抜け出せたのかどうかは・・・という感じを持ちました。
5Fに移動して、omu-tone
マリンバ、キーボード、ドラムの女性ユニット。
学生の頃マリンバの授業があって、毛糸を巻いたマレットのやわらかくてあたたかい感触をほんの少し思い出せました。
桜の花びらが舞うような春の訪れと、自然に踊りたくなるワクワク感が織り交ざった演奏の後、メンバー紹介で一気にお笑い系に変貌したのでびっくりしましたが、そこから会場の空気が一変して盛り上がってきたような気がします。
6Fに上って、Torch。
森の中とか自然な場所の空気をイメージしつつも、つかみどころのなさそうなデュオ。
でもなんか忘れる事のできない存在感がありました。
5Fに下りて、detune.
でちゅーんとして見るのは久しぶり。
二人でこじんまりとしてるけれど、長年の自分達のペースでゆったり演奏している流れが、見ていて気持ちよかったです。
古い曲と新しい曲が混ぜこぜでしたが、聴く(ライブの)度に二人していろんな音を色付けして、すごい凝ってるので面白かったです。
「右京」なのに、今回は深い海の底にいるようだった・・・みたいな。
次のライブはASUNAくんだったのですが、6Fに上ると既にぎっしり席(なんて無いのに)が埋まったような状況で物凄かったです。
ちょこっと吹いて音出したり、たくさん置かれたおもちゃが蠢いたり、転んだり、走ったり、回ったりと、そんな音が思い切り混ざって聴こえてきました。
しばらくすると、その中からほんの微かにオルガンのドローンや「manta」が聴こえてきて、あの懐かしいような、記憶がふっと呼び覚まされるようなASUNAくんの世界へ一気に引きずりこまれてしまいました。
最後は5Fで、FilFla。
ポップで曖昧な空気を匂わせながらも、しっかりと旋律が敷かれた楽曲で、音がぽんぽん溢れ出る感じが心地よかったです。
どこか(部分的に)おもしろいなと思ってもらえたら・・・みたいな事を杉本佳一さんはMCで話されてて、自分が普段ライブに行くとそういう発見を楽しんでたところがあるので、聴く側としてなんかほっとしたような、おかげでもっとすーっと浸透してくる感じがありました。


ASUNAくんもなぜか持ってないというコンピに入ってる「manta」が聴きたくなりました・・・


※写真左 工藤さんと豊田さん、右 ASUNAくん