大友良英Live Ensembles 3days <ENSEMBLES 2010 共振 DVD 発売記念ライブ>(初日) 新宿PIT INN

出演:大友良英飴屋法水
1セット目の大友さんはピアノソロということで、ピアノにまつわるあらゆる音が聴こえてきました。
星空眺めてるようなロマンチックな音から、かなりな轟音へと変わっていったのですが、ロマンチックさはずっと残されたまま、"きれいなノイズ"として耳に収まりきれない程押し寄せてきました。
休憩をはさんで、2セット目。
飴屋さんが準備を始めたのかと思ったら、あれ、もう始まってたの?みたいな、極力即興に近い形をいきなり目の当たりに。
卓上に正座して生野菜を食べたり、ひたすらギターの解放弦で観客を飛び越えて遠くの世界を見てるかのように唄う飴屋さんの横で、黙々とメジャーを弦に擦ったりされてた大友さんから、日常的なパフォーマンス要素を含んだ動きがでてきたり、飴屋さんの歌に合わせて微かに音を出されたりと、段々とデュオっぽく見えてきたのが面白かったです。
大友さんが、飴屋さんと一緒に何かをやりたかったという、そのまんまの空気を感じる事ができたような気がしました。

飴屋さんが、かすみ草を首とジャージの隙間に差し込んで唄い始めたのを見た時、「うわ、(バラじゃないけど)モリッシーだ」とすかさず思ってしまったのには理由があるのです → つづく