ラース・フォン・トリアー 「メランコリア」 新宿武蔵野館2

レディースデイのレイトショーで、新月でもありました。
端から、静かにゆっくりとのしかかってくるような重さの不快極まり無い混沌とした空気の中、流れの明確さや俳優の濃い存在がものすごく際立って見えました。
映像はノイズを除去したような潔癖さがあるけれど、幻想を彷徨ってるようなぶれは無く、ラース・フォン・トリアーの頭の中(=貪欲さ)を覗いて、それを冷静に客観的に映してるような感じがしました。
この作品に関しては、いつも感じるラース作品の絶望的な気持ちとはまた違って、どこか吹っ切れてしまうような清々しさを感じながらも、そんな気持ちを持つっておかしいのかもしれないと、なんとなくコントロールしようとしている自分って・・・


※写真 観覧の簡単な説明と約束(レクチャーホール)