横浜トリエンナーレ2008

先週やっと行ってきたのですが、気になったものがいくつかありました。
ポール・チャンの床に映った泳いでるように漂う影絵っぽい映像と、ルーク・ファウラー&角田俊也さんの揺らぐスクリーンに映し出される作品を見てると、実際の時間の経過を意識しながらも、幼少の頃から現在までの記憶が超圧縮された時間軸の上を超高速で走馬灯のように流れていく感じがしました。
そのせいか、本当の時間の流れを掴むことができず長時間佇んでた気がします。
全然違う2つの作品から同じような感覚を受けたのが不思議でもあり、何故か落ち着くような心地よさもありました。
ロドニー・グラハムのポテトシリーズも忘れられません。
近辺にいるだけでも相当ゆるい銅鑼の音が漏れてきて、それだけでも充分可笑しいのですが、ポテトを投げる時の姿勢や投げる様子を真剣に見ている観客、ポテトに邪魔されスタジオに入れない等、笑うのを我慢して余計に可笑しくなるのに近い、たまらないものがこみ上げてきます。
他では、ケリス・ウィン・エヴァンス&スロッビング・グリッスル「あ=ら=わ=れ」のモビールのミラーの動きと観客の動き、それによって発する音や空間が変化する様の想像しづらい(見えてこない)所がすごく興味深かったです。